ここのところ連日報じていたように、6日にサンパウロ市でバー、レストラン、美容院が再開された。心配されたのは、開放感と共に人が殺到しないかということだった。だが7日付アゴラ紙の報道だと、再開しても閑散とした状態のバールの写真を写していた。ショッピング・センターのレストラン・エリアでも、再開していない店が予想以上に目立っていた。この日が月曜日だったこと、店側の再開後の方針が定まってないこと、市民に「再開して大丈夫なのか」という警戒心がまだ強いことが重なった結果か。これが週末になるとだいぶ事情も違ってくるとは思うが、いきなり気が緩まなかったのは良いことかも。
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サンパウロ市では、コロナウイルスによる死亡者数のペースが落ち始めているという。保健局が行った調査だと、6月18日と同月29日と比較して、市内96地区で死亡者数が20%以上増えたのはセントロのベラ・ヴィスタのみ。前回の調査では、52地区が20%以上増加だった。死者が1人しか増えなかった地区も4つあったという。市が外出自粛の緩和に動いている根拠はこうしたことか。もちろん、油断はできないが、暗いニュースの多い中、うれしいニュースではある。
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年中温かいイメージのあるペルナンブッコ州で7日、気温が13度と、この時期の平均より4度低い温度を記録したという。これと同じ日に、極寒で有名なシベリアでは37度を記録したとの報道が。1日だけだと「こんな日もある」ということだろうが、こういう日が続くようだと、温暖化問題より「異常気象」の方を心配しないといけないか。