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《ポルトガル》ブラジル人がコロナ集団感染=人種差別を受ける懸念も

 ポルトガルの農村で、ブラジル人住民が新型コロナウイルスに集団感染し、同国民から差別にあう危険性が生じていると、7日付フォーリャ紙サイトが報じている。
 この農村は首都リスボンから60キロ離れたサントエステヴォン。同国では感染の70%がリスボンで起こっているといい、今回の感染も首都経由だと見られている。
 同地区では先週、ブラジル人住民の9家族から22人の感染者が出たという。これに伴い、関係する80人が隔離された状況にあるという。

 これらブラジル人住民は法に従って隔離生活を行なっているが、うち4人が環境的に隔離が行える状況にないということから、同市議会に訴え、隔離できる環境を法的に求めているという。
 これらブラジル人住民は長年生活を続けている人たちが多く、農園やその地域で働いている人たちばかりだという。ブラジル人住民そのものが多くない地域であるがゆえに、偏見による差別を受けないか不安がっているという。