5月の商業販売が前月比で13・9%上昇したことが判明し、コロナ禍による商業活動の落ち込みがピークを超えたとの見方が出始めていると9日付現地紙が報じている。
これは、地理統計院(IBGE)の調べでわかったもの。IBGEによると、新型コロナウイルスの感染爆発に伴う商業活動の落ち込みは、3月に前月比2・8%減、4月に16・3%減という数字に現れていたが、5月は13・9%の上昇を記録した。
前年同月比でも7・2%の減少に止め、2020年年間での累積でも3・9%減となっている。
今回の数字は、専門家の事前の予想を大きく上回っている。予想では、前月比で6%増、前年同月比で12・1%減だった。「大きな上昇となったが、比較対象となる前月の数字がかなり低かったことを忘れてはならない」とアナリストのクリスチアーノ・サントス氏は分析している。
内訳を見てみると、衣類が100・6%、家電が47・5%、日常品が45・2%の急上昇を見せたことが大きかったという。
専門家たちの中では「最悪の状態はすでに去った」との見方が広がっている。6月はサンパウロ州やリオ州、連邦直轄区など、外出自粛の規制緩和が実行された地域が多いため、条件的にはさらに良くなっている。