JICA(国際協力機構、北岡伸一理事長)は2021年度の日本への留学支援希望者を募集している。同事業は中南米国籍の日系人を対象に、将来の日系社会を担うリーダーを育成し、移住者の定住や安定を図ることを目的にしている。締め切りは9月14日、募集要項は次の通り。
■募集分野
▼日系社会・居住区の経済発展、社会開発に寄与する分野。ただし経営学(MBA)は対象外。
▼募集人数=20人程度。
■応募資格
▼中南米地域の日系人(三世まで)
▼2021年4月1日現在で40歳未満であること(1981年4月2日以降に出生した者)
▼大学卒業者(20年3月までに卒業見込みの確実なもの)
▼大学院正規生または学部・大学院の研究生・科目等履修生(以下、非正規生とする)としての入学が決定もしくは入学予定か、すでに在籍していること。
▼日常生活に支障ない日本語能力を有すること。
■手当の支給期間
▼非正規生=1年間
▼正規課程に進学・修士課程=2年間
▼博士課程=3年間
▼医学・歯学の博士課程=4年間
■手当ての内容
▼往復渡航費、滞在費、国内旅行費、来日支度料、住居支度料、資料送付料、学費(大学が請求するもの)
■応募方法
▼規定の応募用紙と書類、作文を添付して在住国のJICA在外事務所すること。(日本国内からの提出先は海外日系人協会)
選考日程は10月中旬に第一次選考の面接(JICA在外事務所または本部)、10月下旬に本部での最終選考を経て合否通知が11月中旬となる。
詳細や応募用紙ダウンロードは募集サイト(https://www.jica.go.jp/regions/america/leader.html)
問合わせはJICAブラジル事務所(電話=11・3251・2655)
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6月23日付弊紙でも取り上げた日伯国会議員連盟主催の「在日ブラジル人表彰」の30人のうちの1人、金城ナラヤナツミさんはこの日系社会リーダー育成事業のOGだという。金城さんは大学院で日系ブラジル人の高齢者に関する研究をしながら、NPOで日系ブラジル人の支援に従事していた。現在は愛知県国際交流協会に勤務している。同事業フェイスブックには育成事業の留学生が紹介されているので、興味がある人は応募前に是非チェックしてみては?(https://www.facebook.com/jicanikkeileaders/)