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梅崎さんエッセイ集刊行=『忘れがたみの記』発行

梅崎さん

梅崎さん

 梅崎嘉明さん(97、奈良)がエッセイ集『忘れがたみの記』を発刊した。全164ページ。刊行数は80冊。Service Miyagawa出版。
 同エッセイのテーマは「記憶に残っている人々」。梅崎さんが過去に執筆した同テーマのエッセイの中から「中でも軽く読んでいただけるようなユーモアのある、またロマンチック」な作品を集めたという。

『忘れがたみの記』表紙

『忘れがたみの記』表紙

 中には「マンボウ先生」こと作家の北杜夫のブラジル取材行に付き合った話、日本サッカー代表になった田中マルコス闘莉王のお婆さんの思い出話なども。
 梅崎さんは1923年生まれ、32年にカフェランジアに入植。63年に歌集「四十の生」を出版し、66年に小説「左代の周辺」で第8回パウリスタ文学賞、04年「流氓」でコロニア文芸賞を受賞した。

 普段はサンパウロ市在住だが、現在はコロナ禍を避けるため、郊外の親族宅で生活している。コロナ禍で文章会や歌会も中止となり、「皆さんに差し上げることができない」状況だという。
 希望者には送料各自負担で配布する。希望者はService Miyagawa出版(電話=11・3422・3918)まで連絡すること。