ブラジル貿易協会(AEB)の調査によれば、大豆が6年連続で主要輸出品目に入っており、10位まではコモディティで占められていることが明らかになったと22日付マネータイムス・サイトで報じられた。
大豆は油糧種子として中国から強い需要があり、20年全体の輸出量予測が7850万トンだったのに、7月第3週までに6650万トンがすでに輸出された。ドル高レアル安で売値が下がったことが輸出増につながったと見られている。
大豆以外には石油や鉄鉱石が輸出量を伸ばしており、あわせて34%の輸出量増となっている。石油の輸出量は4160万トン、鉄鉱石は中国からの需要により1億6600万トンに達した。
輸出量増が見られる品目はあるものの、20年の輸出収益は昨年より7・2%減の1096億5千ドルとなる見込みだとAEBは発表している。昨年末時点では1160億と予想しており、大きく下方修正した。
工業製品の輸出は563億ドルと予想。アルゼンチン及び南米危機の影響下にあった2004年の水準と並ぶ。
ブラジルの輸出は昨年より14%減の1927億2000万ドルとなり、昨年末のAEB予測値より11・3%減少となる。一方、輸入額は総額1542億5000万ドルと予想され、前年比18・1%減となる。