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東西南北

 7月30日のサッカーサンパウロ州選手権で、サントスはポンチ・プレッタの前に良いところなく1―3と惨敗し、サンパウロに続いて下克上に泣いた。一方、厳しい戦いになると目されていたコリンチャンスは、台頭著しいブラガンチーノを寄せ付けずに2―0で貫禄の快勝をみせた。グループリーグD組ではブラガンチーノが1位通過し、コリンチャンスは脱落危機を最終戦の逆転で辛うじて乗り切って進出した。どうやら運気は上向きのよう。準決勝は明日2日に行われ、パルメイラス対ポンチ・プレッタ戦、コリンチャンス対ミラソル戦が行われ、その勝者が8日に決勝戦を行う。そして、その翌9日から全国選手権が開幕する。
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 7月30日付本欄でも伝えた、大サンパウロ都市圏イタペヴィで7月22日に起きた、路上生活者2人が福音派教会からほどこされた食べ物を口にして死亡した事件に関しての捜査が進んでいる。警察が食べ物を鑑定したところ、ネズミ退治によく使われる毒薬が混ぜられたことが分かった。これを作った女性牧師は自宅で家族が食べて何の問題もなかったと主張している。だとしたら犠牲者たちの手に渡った後に、一体何が起きたのか。謎は深まるばかりだ。
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 7月30日、大サンパウロ都市圏、サンパウロ州内陸部、海岸部で市警による大型捜査「デカップ8」作戦が行われた。44の捜査令状と25の逮捕令状が出されたほどの規模となったこの捜査は主に薬物取引に対してのもの。市警はすでに大麻31・6キロ、コカイン15・3キロ、クラック1キロ分を押収しているが、平時でもトン単位の大麻押収があることを思えば、捜査規模の割には“収穫”は多くないという声も。背後に何があるのか気になるところだ。