国際NGO(非政府組織)トランスパレンシア・インターナショナルが7月31日に発表したところによると、新型コロナウイルス感染拡大の期間に行われた非常時契約の透明度に関して、全27州と全州都を入れたランキングで連邦政府は下から2番目の不名誉な成績となった。これは3回目の同種調査で、連邦政府が評価に含められたのは初めて。100点満点中、連邦政府が49・3点を記録し、ロライマ州の40・51点に次ぐ低さだった。31日付G1サイトが報じた。
州政府の中では、セアラ、エスピリトサント、ロンドニアが最高得点(100点)を獲得。州都ではジョアン・ペソア、マカパ、ビトリアも満点だった。前回のランキングでは、エスピリトサント州とジョアン・ペソア市だけが100点だった。最高レベルの州政府は19位のバイーア州まで、良好レベルは26位のセルジッペ州まで、普通レベルが連邦政府と最下位のロライマ州だった。
NGOトランスパレンシア・インターナショナルは、この調査で26州政府と連邦直轄区政府、および27州都市のウェブサイト、ソーシャル・ネットワーク、ポータル・サイトの透明性を分析した。ランキング評価基準は、新型コロナウイルスに関する非常時契約の透明性に関する推奨事項に基づいている。このマニュアルは5月に公開され、連邦会計監査院(TCU)と共同で作成された。
現在は非常事態宣言下なので、迅速な対応を考慮して、通常なら行われるはずの公開入札が義務でなくなっており、高額な医療関連の調達契約なども個別に行われている。そのために不透明な契約かどうかを客観的に監視する必要があり、情報公開は必須と言われる。
同NGOによると、低評価の原因は非常時契約の詳細が不明であることと、データが複数の政府サイトに散在していることにある。連邦政府の主要な新型コロナウイルスの情報ポータル・サイトには、緊急対応に関する詳細内容がほとんど示されていない上に、透明性を保つ上で重要となる相互参照データが一般の人が見られる形式ではないことが挙げられている。
調査によると、一部の連邦政府機関の情報ポータル・サイトは推奨基準に従っているものの、それぞれの機関の契約情報があるだけで政府全体の情報はないという。
同NGOは「それ以外の連邦政府機関サイトでは自分に関係した数字のみが提示され、市民社会団体やジャーナリスト、政府活動を監視する機関による確認は容易ではない。その例として、連邦政府の新型コロナウイルス関連物資調達パネルや、国家総監督省(CGU)のコロナ雇用関連契約パネルが挙げられる」と指摘する。
州政府と州都に関しては第1回や第2回調査よりも向上したが、連邦政府は対照的に良くない。各州の平均点数は、2カ月前に行われた第1回調査の59・5点から今回は85・7点に上昇し、州都では同じく45・8点から85・2点に向上している。