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日毎叢書企画出版 の『楽書倶楽部』第54号が8月に刊行された。《主人の遺言》(佐瀬妙子)にはしんみりさせられた。亡き夫の机の引き出しを整理していたら、古いノートが出てきた。パラパラとめくっていたら、こんな名言、苦言集が。《うばい合えば足らぬ/分け合えば余る/うばい合えば憎しみ/分け合えば安らぎを》《知る者は言わず、言う者は知らず》など。佐瀬さんは「遺言のような気持ちで読みました」とのこと。《巨大な蛇スクリー》(渡会雄太郎)では写真付きで長さ12メートルとか、重さ4~500キロのスクリーの実話が書かされている。いわく「とくかくとても蛇とは思われないほどあまりにも大きすぎた」という代物の話。クアレンテナに入ってから2号目。自宅にこもっているだけに力作ぞろいで読みどころいっぱい。次の原稿締め切りは9月10日。関心のある人は電話(11・3341・2113)、メール(nitimaisousho@gmail.com)まで連絡を。