【既報関連】13日の中国でのコロナ検出報道を受け、フィリピンがブラジル産鶏肉の輸入を差し止めた。14日付現地サイトが報じている。
この件は、13日に中国の深圳で、ブラジルから輸出された鶏肉の包み紙からコロナウイルスが検出されたことを受けてのものだ。これに関しては、世界保健機関(WHO)が、食品を通して感染した例はないから「問題ない」との声明を出し、中国政府も「鶏肉の輸入を差し止めるつもりはない」との声明を出していた。
ところがフィリピン農務省は14日、ロイターを通じて「中国での報告と、我が国の食の安全に関する法律を考慮して、ブラジルからの鶏肉の輸入を一時的に差し止める」との声明を発表した。
フィリピンへの鶏肉輸出は、ブラジルからすれば2%だが、フィリピンにとっては20%を占める大きなもの。金額ベースで伯国は今年1月から6月にかけてフィリピンに5万300トンの鶏肉を売り、3140万ドルの売上を記録していた。