「農業関係者は要注意!」――非常に強い南極おろしがブラジル南部を北上し始めており、最も影響を受ける地域では一日で最大10度も温度が下がる所や、雪が降る可能性もあるという。18日付各伯字メディアが「歴史的寒さ」になるのではと報じている。
この寒冷前線は19日頃にリオ・グランデ・ド・スール州に入り、数日間をかけて北上すると予想され、同州は今月後半まで寒さが続くとされている。
それが到着すれば、東南部のサンパウロ州やリオ・デジャネイロ州、ミナス州でも気温が急激に下がると予想されている。「歴史的寒気」になると予測する専門家がいる一方、サンパウロ州立総合大学のリカルド・デ・カマルゴ気象学教授は「猛烈な寒さになるが、ブラジル観測史上で一番の寒さまではいかないだろう」とコメントしている。
カマルゴ氏は南東部や中央高原などの北部は寒冷前線の影響をそれほど受けず、むしろロライマやアマゾン盆地といった地域への影響が強いとの見方をしている。
南東部や南部地域全体の標高が高い場所は夜間の冷え込みが強くなるという。カマルゴ氏によるとサンパウロ州全体で「雪が振ることはありそうにない」と述べているが、今後5、6日の間は寒さが厳しくなると指摘する。
靴下と厚手のコートは必要になってくるが、今のところサンパウロの街中で雪だるまを見るところまではいかなそうだ。