8月31日、社会自由党(PSL)は11月のサンパウロ市長選にジョイセ・ハッセルマン下議を出馬させることを発表した。1日付現地紙が報じている。
ジョイセ氏は、2016年のジウマ(当時)大統領の罷免運動の際にユーチューブ・ジャーナリストとして一躍有名になった。2018年、大統領選でのボルソナロ氏支持を訴えて下院選に出馬、サンパウロ州2位の得票数で当選した。
19年には下院の連邦政府リーダーを任されたが、ボルソナロ大統領を批判する言動を重ねたことで対立。リーダーの座を降ろされたが、ボルソナロ氏がPSLを離党したことで、再び同党の中心的存在となっていた。
同氏は早くから、サンパウロ市長選の候補と見られていた。ここに来て対立していたボルソナロ氏の復党も噂され、市長選出馬の行方が気にされていた。だが今回の発表で、正式に同党候補として出馬することとなった。
副市長候補には、ブラジル皇帝の血を引くルイス・フェリペ・デ・オルレアンズ・エ・ブラガンサ氏など、3人の名前があげられている。
なお、8月にビッグデータという調査団体が行ったサンパウロ市長選の世論調査では、ジョイセ氏の支持率は1%程度にとどまっている。