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TAPが首都直行便再開=感染予防対策を厳格化で

ブラジリア国際空港(Marcello Casal Jr./Agencia Brasil)

 新型コロナウイルスの感染拡大が減速化してきた事を受け、ポルトガルの航空会社TAPが3日、ブラジリアとポルトガルのリスボンをつなぐ首都直行便の運航を再開したと3日付ブラジル国内サイトが報じた。
 ポルトガルとの直行便は5カ月間、運航停止されていた。再開後はブラジリア着が月曜日と木曜日の午前中、ブラジリア発は水曜日と土曜日の夜だ。
 直行便の運航は感染を避けるための新たな衛生管理基準を設けた上で再開された。新たな基準の一つはマスク着用の義務化で、着けていない乗客は搭乗を断られる可能性がある。
 ブラジリア国際空港のターミナルの運営・管理を担当するインフラメリカ(Inframerica)によると、国際便の運航再開により、衛生管理はより厳格になるという。

 一例は消毒の徹底で、ソーシャルディスタンスを守るために必要な各種の表示や、乗客が通る可能性のあるスペースへのアルコール設置、乗降客の体温測定についても厳格に規定されている。
 インフラメリカ側は、「職員には十分な訓練を施した。乗客が安心して旅行できるよう、清掃にもこれまで以上に注意を払う」と強調。「ブラジリアとポルトガルを結ぶ便は、それ以外の欧州の町々とのつながりを回復させるためにも重要な役割を担う」とも語った。
 それ以外の航空会社の国際便に関しては、Copaエアラインズが10月からの運航再開を検討しているようだが、ブラジルの航空会社は感染の拡大状況や市場の動きを観察中で、運航再開の時期はまだ決めていない。