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《ブラジル》コロナ禍で消費傾向に変化=化粧品は減り、消毒液が急増

 新型コロナウイルスの感染拡大で、社会的な距離の確保や外出自粛が求められた事などを受け、衛生用品などの消費傾向に変化が見られたと7日付G1サイトが報じた。
 消費がめっきり減ったのは、デオドラントや口紅などの化粧品だ。これは、外出自粛や在宅勤務が増えたりして、自宅にいる人が増えた事などを反映している。
 他方、売上が急増したのはアルコールジェルやティッシュペーパーなど。
 今年上半期の個人衛生用品や香水などの生産高は、わずか0・8%だが増加した。他方、小売り店での販売額は3・1%減となった。
 他方、化粧品業界は売上が19%落ち込んだ。業界では、外出する事が減った上、マスクを使うと顔も隠れてしまうため、下地や白粉なども含む化粧品を使わない女性が増えたと見ている。

 個人衛生用品の売上を支えたのはもっぱら、コロナ対策に使うもので、液体せっけんが18・2%、トイレットペーパーが20・5%、ティッシュペーパーが75%、多目的のタオル類が39・5%、アルコールジェルは2066・6%も売上を伸ばした。
 また、吹き出物やニキビ用、アンチエイジングの化粧品も売上が増えた。マスク類の販売は50%以上増えたが、マスクに関しては、布製マスクを自分達で作ったり、手製のマスクを販売したりする人が増えた分は含まれていないようだ。