ブラジル中西部に広がるパンタナルでの森林火災が40日以上経っても鎮火せず、マット・グロッソ州の州立エンコントロ・ダス・アグアス公園の一部にも被害が及び始めた。
森林火災の被害が出始めたのは、州立公園の一部で、州都のクイアバ市から102キロのポコネ市ポルト・ジョフレ地区にある森林だ。同州政府によると、問題の地域は世界的にも知られるジャガー(onça-pintada)の生息地だ。
同地区には既に、46人の消防士が派遣され、宿泊施設や農園、州道60号線沿いにある木製の橋などの保護にあたっていた。7日には、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)所属の消防士達が、ポルト・ジョフレ地区の民家が火に囲まれたとの連絡を受けて現場に急行。子供7人と女性2人を救出した。
ジャガーの生息地があるポルト・ジョフレ地区にも火が及んだ事を重視し、7日に発表された「パンタナル第2作戦」によると、森林火災鎮火には、Ibamaなどの消防士122人、航空機5機があてられる。8日には新たな消防隊二つが派遣されたという。同作戦には地域住民も参加する事になっており、手持ちの機械やタンク車、トラクターなども提供してくれるという。(8日アジェンシア・ブラジル、同G1サイトより)