コロンビアで9日、警察暴力に反対する抗議デモが行われ、鎮圧作戦によって7人が死亡する惨事となった。10日付現地紙が報じている。
デモは9日、首都ボゴタで行われた。事の発端は、9日未明に46歳の弁護士ハビエル・オルドニェスさんが、ボゴタで軍警2人に地面に倒され、電気ショックを繰り返して加えられるなどして殺されたことだ。このときの様子を録画した動画が拡散され、市民の怒りを買った。
デモ参加者が46もの警察署や10数台のバスに火をつけるなど暴徒と化したため、何百人もの兵士や300人以上の軍警による鎮圧作戦が展開された結果、7人の死者が出た。
今回の事件は、米国で5月に起きた警察官による黒人男性ジョージ・フロイド氏殺害事件を想起させたことや、クラウディア・ロペス・ボゴタ市長が警察に弁護士殺害事件を起こした警察官の処罰を求めたのを警察が拒否したことなどを伏線として起きた。