停職中のウィルソン・ヴィッツェル・リオ州知事(キリスト教社会党・PSC)が23日、リオ州議会での罷免審議を止めるべく最高裁に訴えを起こした。23日付現地紙が報じている。
ヴィッツェル氏の弁護人は最高裁に対し、アレシャンドレ・モラエス判事が8月28日に下した、「リオ州議会でのヴィッツェル知事の罷免審議継続」の判断を撤回するように訴えた。この判決が出た日に、ヴィッツェル氏は保健局絡みの汚職計画への関与疑惑で停職処分にあっている。
ヴィッツェル氏への罷免審議は一度、ジアス・トフォリ(当時)最高裁長官が、「手続きの不正」を訴えたヴィッツェル氏側の主張を認めたために止められていた時期があった。
リオ州議会では23日にヴィッツェル知事の罷免審理の開始を認めるか否かの投票が行われている。もし、70人中47人以上の賛成で審理開始が承認されれば、リオ州地裁の判事5人と州議5人からなる混合裁判で裁きをうけることになる。