ボルソナロ大統領が名誉毀損裁判で敗訴し、逆に1万レアルの賠償金の支払い命令を受けたと、2日付現地紙・サイトが報じている。
これはボルソナロ氏が下院議員だった2018年に起こったことでの裁判だ。当時、大統領候補だったボルソナロ氏に対し、元環境相でリオ州議のカルロス・ミンク氏(社会党・PSB)が、「女性差別者、同性愛嫌悪者、反環境派で人種差別者。7期も議員を務めながら、談合のような投票しか行わない。軍政支持者で拷問を擁護、社会政策の終焉を説くなど、とても政治家とは呼べない」とネットで批判したことに対して、ボルソナロ氏が1万レアルの賠償金を求めていた。
これに対してミンク氏側は、「作り話ではなく、実際の報道に基づいた発言をしたまでだ」と反論していた。
リオ地裁のアマリア・レジーナ・ピント判事は「名誉毀損には当たらない」として、ボルソナロ氏の言い分を認めず、逆にミンク氏に1万レアルを支払うよう命じた。