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■訃報■和道流空手を普及・指導=高松浩二さんが死去

在りし日の高松さん

在りし日の高松さん

 ブラジルで和道流(わどうりゅう)空手道を普及・指導してきた高松浩二(たかまつ・こうじ)さんが去る6日、多臓器不全のため亡くなった。行年89歳。兵庫県加古川市出身。ブラジル和道流空手道連盟範士師範9段。
 17歳の頃から空手を始めた高松さんは、東京農業大学時代に空手部に所属し、卒業した時点で和道流空手道5段を取得。1956年に農業技師としてブラジルに単身渡伯する際に、空手の師匠からブラジルでの普及を依頼された。
 68年に交通事故に遭い、70年に治療を兼ねて日本に帰国したが、74年に再渡航。サンパウロ市アルト・ダ・ラッパ区に開設した空手道場は現在、長男のセルジオさん(55、2世)が経営を引き継いで発展しており、全伯約60都市に約5千人の門下生を有している。
 高松さんはブラジル兵庫県人会会長も歴任し、ブラジルと日本の交流促進にも貢献した。
 葬儀は7日、サンパウロ市内のベロリオで執り行われた。