サンパウロ日伯援護協会(援協、与儀上原昭雄会長)は9月24日(木)にリベルダーデの援協本部ビルで定例役員会議を行った。対面での会議は2月に開催された定例役員会から半年振りの開催となる。挨拶で与儀会長は日々尽力する多くの医療関係者や集まった役員に感謝の言葉をのべ、「7月からはZOOMによる会議を行っていましたが、慣れない人もおり対面会議としました」と説明した。人の密集を避けるため人数を常任理事で体調が万全な人のみに絞り、他はオンラインで参加する形となった。
前回会議の議事報告に続いて、その間の活動報告では、河村建夫衆議院議員からマスク2万枚の寄付や、JICAからの助成金で老人ホーム4施設へ各100万ドルと日伯友好病院へ500万ドルの支援の動きがあったことなどが発表された。
コロナ禍で寄付や支援金などのやり取りが増えた背景もあり、事務局長不在となっていた事務局再編を発表。事務局長代理を努めていた前園マルセリーノ武弘さんが正式に新事務局長となった。事務局次長には巡回班長の鈴木昌則アドリアーノさんが兼任する形で就任する。
『援協60年史』についてはレイアウトなどの編集作業を終え、翻訳や編集などの費用見積もり15万レだったところ25%の11万5千レまで削減に成功した。印刷にかかる予算は8万4千レアルと発表した。発刊については「今年中には皆様にお届けしたい」と園田昭憲副会長が進捗状況を述べた。340頁で1千部製本し、価格は84レアルを予定。
地区組織委員会からの報告で園田副会長は福祉部の1千人の利用者のうち609人に電話をし、495人と連絡が取れたという。うちで会員は83・6%だったことがわかった。
年々減少傾向の会員だが、一人でも多く会員になってもらうために、ボレットが届かなくて会費が払えず退会扱いになった人の掘り起こしや、サンパウロ市近郊に100団体存在するという日系団体へ手紙やパンフレットを送付して少しずつ会員を増やす試みを挙げた。
各施設報告では、日伯友好病院がコロナ禍の影響で一般手術がなくなり4月に収益が8割も低下したことを報告。現在はコロナ患者も減っており、多くの患者が戻りつつある。
他施設ではあけぼのホームで理学療法器具に7794レ、衛生局から指示があった洗濯場への通路や屋根を設置する改修工事に3万9500レ、外装塗装費用に2万9500レが承認された。
イペランジアホームでは防犯のため窓の鉄格子設置費用に1万6300レ、赤外線センサー設置費用に2万2100レアルが計上され承認された。
2019年度決算・事業報告及び2020年度予算案・事業計画発表は、10月24日の定期評議員会で発表される予定。20年度の予算案事業計画についてはコロナ禍で対面会議が行えない期間だったため、すでにオンラインで承認がされており、それが発表される。