サンパウロ州政府公式サイトによれば、ジョアン・ドリア州知事は14日、州政府が提供するオンライン教育の一部としての遠隔授業などを受けるのに必要なインターネット接続を確保するために、州立校の生徒、教師、職員に75万個のSIMカード(携帯電話チップ)を配布すると発表した。実際の配布は11月から12月の間に教育委員会と学校で行われる。
「パンデミックの間、生徒と教師をデジタル教育で統合するためのもう一つのステップだ。75万個のSIMカードを配布することで、それを最も必要とする生徒をサポートし、学校を離れる(中退する)生徒の減少を目指す」と州知事は述べた。
教師と職員向けの25万個は、通話やSMSメッセージのやり取りの他、毎月5ギガのインターネット回線使用が可能だ。生徒向けの50万個は、毎月3ギガのインターネット回線サービスを利用できる。
サンパウロ州政府は、教師向けの資材を支給することで、生徒を教育現場と結び付け、パンデミックによる対面授業の中断期間に学校から離れる可能性のある生徒を最小限に抑える予定。この事業への投資は12カ月間で7500万レアルとなる。
このプログラムを通じて、州政府はグローバル化した世界に必要な、教室以外での教育活動への取り組みも奨励している。