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《ブラジル》年末商戦の求人数少なめ?=昨年より2割減の予想

 コロナ禍のため、今年のクリスマス(ナタル)や年末のフェスタの時期の臨時採用者数は、例年より少なくなる見込みだと21、22日付現地紙、サイトが報じた。
 クリスマスは年間で最も小売販売が増える時期で、例年、求人数が増える。全国財・サービス・観光商業連合(CNC)によると、今年のクリスマス商戦では375億レアルが動くと予想されるが、臨時採用者は昨年より19・7%少ない7万700人の見込みだという。
 CNCのジョゼ・ロベルト・タドゥロス会長によると、オンライン販売(電商取引)拡大で状況は徐々に改善しており、電気電子製品の売上も伸びている。だが、ショッピングセンターの営業実績は完全回復からは程遠く、コロナ禍の影響を抜け出せていないという。ショッピングセンターの業績不振は臨時採用者数にも大きく影響する。

 例年はクリスマス商戦で採用が増える衣料品や靴を扱う店も、今年の臨時採用は3万700人程度で、5万9200人だった昨年の半分強に止まると見られている。
 個人用品や家庭用品の店は1万3700人、ハイパーマーケットやスーパーマーケットは1万3400人の雇用を考えている。衣料品や靴の店とこれら2部門の求人数は臨時採用者の82%を占める見込みだ。
 クリスマス商戦での臨時採用者の平均給与は1319レアルで、昨年の平均給与を4・6%上回る。給与が高いのは、情報通信関連の1618レアルや薬・香水・化粧品を扱う店の1602レアルだが、これら2部門の求人数は全体の7%だ。
 先行きが不透明なため、クリスマス商戦後に正式採用される人の割合は4年間で最低となる見込みだ。14年は30%が正式採用された。