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《ブラジル》今年も7州に軍を派遣=選挙時の安全確保のため

選挙高等裁判所(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 選挙高等裁判所(TSE)が27日、統一地方選のため、アマゾナス、パラー、マラニョン、マット・グロッソ・ド・スル、リオ・グランデ・ド・ノルテ、アクレ、トカンチンスの7州に軍を派遣する事を承認した。
 軍派遣は、選挙地域裁判所(TRE)からの要請を受けて決まった。派遣先は過去の選挙で抗争事件などが起きたが、軍警が抑えきれなかった所で、今回は345市に上る。TSEが承認した派遣案は法務省に送られた後、正式派遣となる。
 18年の統一選では11州510市、16年の地方選では14州467市に軍が派遣された。統一選では正副大統領と正副知事、連邦議員、州議員が、統一地方選では、全国5569市の正副市長と市議が選ばれる。
 今年は新型コロナウイルスのパンデミックのために選挙日程が変更されており、通常なら10月の第1日曜日に行われる一次投票が11月15日に、10月の最終日曜日に行われる決選投票が11月25日に行われる。
 今年の選挙で投票できる有権者は1億4791万8483人で、16年の選挙時より2・66%増えた。最も代表的な有権者のプロフィールは、35~39歳の高卒女性だという。連邦直轄区とフェルナンド・デ・ノローニャの在住者と国外在住者は、今回は投票できない。
 男女の比率は、男性が47・48%(7022万8457人)、女性が52・49%(7764万9569人)だ。0・03%にあたる4万457人は性別が申告されていない。本名以外の名前で登録されている人は9985人いる。

 学歴別の有権者は、高卒者25・47%、中学以下の中退者24・18%、高校中退者15・48%と続く。大卒以上も10・68%いる。
 有権者が最も増えたのはアマゾナス州で、16年比で7・88%増の250万3269人となった。トカンチンス州だけは有権者が0・17%減り、103万7063人となった。
 有権者最多はサンパウロ州で、16年より2・69%増の3356万5294人となった。市単位での最多はサンパウロ市の898万6687人で、その逆はマット・グロッソ州アラグアイーニャの1001人だ。同州ボア・エスペランサでは、初の市長、市議選が行われる。
 有権者のうち16~17歳の103万563人、70歳代の878万4004人、80~90歳代の465万8495人、100歳以上の6万5589人の計1453万8651人は任意投票となる。(19、27日付アジェンシア・ブラジルより)