来週の米国での大統領選で、民主党のジョー・バイデン候補が勝利した方がドルは安定するとの見方が投資家や銀行の間で広がっていると29日付現地紙サイトが報じている。
来月3日に迫った米国大統領選を前に、投資家たちの予想やそれに伴う行動もはじまっている。投資家たちは世論調査で報じられている「バイデン氏優勢」との声から、バイデン氏当選に向けた動きをはじめているという。
モルガン・スタンレー投資銀行などは、バイデン氏と連邦議会での民主党勝利の可能性を信じているといい、アナリストたちも「事前投票で投じられた票などから判断しても、大きく変化が起こるとは考え難い」と見ているという。
同銀行はまた、今のうちにブラジルのレアルやメキシコやコロンビアのペソなどを積極的に買うことを薦めているという。それは、バイデン氏の政権になった場合、2・2兆ドルのコロナ対策支援が行われるためだという。同銀行ではラ米諸国の通貨はコロナワクチンに関する動きに敏感だとも説明している。
現在、ブラジルにおけるドルは欧州でのコロナ第2波のせいで上昇中だ。28日は1ドル=5・71レアルで終え、29日も午後5時半時点で5・77レアル前後を行き来している。