手に汗握る大接戦の上に開票に時間がかかることから、人々の加熱が止まらない米国大統領選。4日はトランプ氏がウィスコンシン州の票の数え直しやミシガン州などの開票停止を求めたため、興奮したトランプ支持者たちが開票場の前で抗議行動を行う事態も起きた。開票継続に反対するトランプ支持者と賛成するバイデン支持者の衝突も。いっそのこと、ブラジルのように電子投票にすれば、こうした問題は起きないはずだが、選挙人制度変更には時間もかかる。あと、抗議のために開票場に圧力をかける行為は民主主義的ではないのでは。今回の大統領選では、ブラジルでもボルソナロ大統領が州の開票結果に感情的に反応する姿や、大統領三男エドゥアルド下議が具体的内容も言わず、バイデン氏の票の不正を疑ったりと、気が気でない様子。心臓にはたしかに悪いか。
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昨日付で報じた、人気ブロガー、マリアナ・フェーレルさんの強姦裁判敗訴の件が、まだ波紋を呼んでいる。これについて保守系ラジオ局ジョーベム・パンは4日、ジャーナリストのロドリゴ・コンスタンチーノ氏を解雇した。同氏は放送の中で、「もし自分の娘が強姦被害にあったら、相手を訴えることはせず、過ちをおかした娘に罰を与える」と語って抗議が殺到したのだ。自分の娘の側にさえ立てないほど、「強姦は女性に問題がある」という考えなのだろうか。
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4日に行われたサッカーのブラジル杯ベスト16の第2試合、コリンチャンスは第1戦で敗れたアメリカMGに1―1で引き分け、サントスは前戦で引き分けたセアラーに0―1で敗戦。共にここで脱落となった。共に、相手が格下だっただけになんとか勝って欲しいところだったが、こうした下克上があるのもトーナメントの醍醐味だ。