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セーラ元サンパウロ州知事が被告に=14年上議選の違法献金で

セーラ氏(ValterCampanato/Agencia Brasil)

 4日、元サンパウロ州知事(2007〜10年)で2002、10年の大統領候戦次点でもあったジョゼ・セーラ上議(民主社会党・PSDB)が、隠し口座での収賄容疑で被告となった。5日付伯字紙が報じている。
 この判断を下したのはサンパウロ州選挙地域裁のマルコ・アントニオ・マルチン・ヴァルガス判事だ。この容疑は当初、最高裁の管轄とされていたが、フォロ(裁判特権)が切り替わったことを受け、最高裁のジウマール・メンデス判事が地域裁に回していた。連邦議員に対する裁判は、任期中に起きた容疑のみが最高裁管轄となり、そうでないものは各々の起訴内容により、当時の地裁や地域裁が扱うことになる。

 セーラ氏は2014年の上議選の際、500万レアルにのぼる裏金献金(未申告)を受け取ったとされており、収賄、資金洗浄、選挙に関する文書偽造の容疑をかけられた。この件はすでに7月に、「パラレロ23作戦」という名で捜査も行われている。その際に捜査対象となったカリコープ社の創業者ジョゼ・セルピエリ氏も同じく被告となっている。また、ミノ・マットス・マザマッティ氏、アトゥール・アゼヴェド・フィーリョといった企業関係者も被告となっている。
 パラレロ23作戦はエロン・ゴメス・デ・アルメイダ氏、アルトゥール・ユワオ・ウエヤマ氏、デニウソン・ドス・サントス・フレイタスといった3人の企業家による報奨付供述に基づいたもの。彼らの証言によると、セーラ氏は100万レアルの賄賂を2回、300万レアルの賄賂を1回、受け取っていたという。
 この件についての詳細は、全国市長選の最中であることが考慮され、決選投票が終わる11月29日までは公表されない。