全国自動車工業会(Anfavea)が6日、10月の生産台数は9月比で7・4%増の23万6468台だったと発表したと同日付ニュースサイトが報じた。10月の生産台数は昨年同月比で18%少なく、今年の累積生産台数は、昨年同期比で38・5%の減産となっている。
10月の販売台数は21万5044台で、9月より3・5%増えたが、昨年同月比では15・1%減となっている。今年の累積販売台数は昨年同期比で30・4%減となり、Anfaveaが予測していた31%の減産という線に沿うものとなった。
Anfaveaによると、輸出は9月比で14・3%増の3万4882台で、昨年同月比でも16・4%増となった。ただし、今年に入ってからの累積では、昨年同期比で34・2%減となっている。
Anfaveaのルイス・カルロス・モラエス会長は、「10月の結果は一部の市場からの需要の高まりに応えたものだが、社会的な距離確保などの衛生基準適用が求められている上に、一部の原材料の不足やコスト上昇といった問題が起きている。先行き不透明感もある中、中期的な計画を立てる事は困難で、生産台数や販売台数がパンデミック前の状態に戻るのは容易ではない」との見解を明らかにしている。