2020年の国内総生産(GDP)で、ブラジルが世界12位に落ちるという予測が出ていると、10日付現地紙が報じている。これはジェツリオ・ヴァルガス財団の研究員が、国際通貨基金(IMF)のデータを基に算出したもの。
それによると、2020年のブラジルのGDPは1兆8千億ドルから1兆4千億ドルに落ちると見られ、カナダ、韓国、ロシアに抜かれて12位に下がるという。
同研究員によると、この下落は新型コロナウイルスの感染拡大によってもたらされた景気後退だけでなく、為替の下落による影響も受けたものだという。この10カ月でレアルの価値は40%ほど落ちている。
その一方で、途上国の数値が上になる傾向がある購買力平価説(PPP)では、イギリスやフランスを抜いて世界8位にあがるという。