カーザス・バイアやポント・フリオを傘下に置くヴィア・ヴァレージョが第3四半期に5億9千万レアルの純利益をあげ、3億4600万レアルに上った昨年の損失を逆転させた。
大逆転の鍵は、コロナ禍による実店舗での売上減少を補う形で、電子取引(電商)が急成長した事だ。また、コロナ禍による打撃を和らげるために政府がとった税控除策も収益改善を後押しした。
11日夜に公表されたデータによると、第3四半期の営業利益は1億レアルで、ここでも、2億800万レアルの損失を計上した昨年第3四半期の実績を逆転した。
マーケットプレイスとヴィア・ヴァレージョのオンライン販売に、実店舗を加えた7~9月の売上は100億レアルで、昨年同期の43・4%増となった。電商部門の売上は218・7%増の41億レアル、実店舗での売上は3・7%増の59億レアルだった。
電商部門の収益は34億レアルで、278%増を記録した。同社では電商部門の大躍進は、顧客ベースの強靭さとマーケットのシェア拡大だけでなく、納期の改善、電商に関する技術と提供できる商品の拡大・進歩の結果と見ている。第3四半期の純収入は、37・3%増の78億レアルだった。
9月末現在の実店舗数は1065で、1年前より4店舗増えている。
ヴィア・ヴァレージョはブラックフライデー商戦にも大いに期待しており、同商戦に向けた在庫を70億レアル分準備。コロナ禍の中だから混雑を避けたいと考える人達のために商戦の前倒しも実行している。(12日付G1サイトより)