中央銀行が18日、20年第4四半期の経済は減速するとの見通しを出した。18日付現地紙サイトが報じている。
中銀のブルーノ・セーラ通貨政策担当理事による予測は、コロナウイルスの緊急支援金が、それまでの600レアルから300レアルに減額されたことを根拠とするもの。年末に予想されるドル高抑制に向けて動く必要があるとの見解も示された。
中銀は先週、第3四半期に関して、外出自粛規制が緩和されたことで経済活動が滞った状態から抜けたとして、前期比で9・47%の経済成長を記録するとの予測を立てたばかりだった。
同理事によると、第4四半期の景気減速は、新型コロナのパンデミックに伴う非常事態宣言の有効期間終了が近く、緊急支援金が半額になった上、負債の返済の先延ばしを認めた政策も効果を失ってきている中では当然のことだという。
年末に予想されているドル高は、例年通りのドルの需要の高まりによるものだが、国外への投資の価値を補償するための「オーバーヘッジ法」変更で、年内に150億ドルを購入する必要があることも影響しているという。