【既報関連】ベント・アルブケルケ鉱山動力相が20日、3日から広域停電が続くアマパー州を視察し、電力の一部を供給する予定のサンタリタ変電所も訪問した。同州選出のダヴィ・アルコルンブレ上院議長の要請で、ボルソナロ大統領も21日に現地を視察すると20日付現地紙サイトが報じた。
アルブケルケ鉱動相はヴラデス・ゴエス知事と共に、オリヴェイラ・エネルジア社が運営するサンタリタ変電所を訪れ、火力発電機の一つに着火した。同変電所には13基の発電機が設置されており、サンタナ変電所でも9基が設置済みだ。
国家電力庁が鉱動相の要請で、サンタナ第二火力発電所とサンタリタ火力発電所の火力発電開始を承認すると20日付官報に掲載した。
他方、アルコルンブレ上院議長は19日、ボルソナロ大統領と会い、同州の現状や住民の窮状を説明。救済策を要請すると共に、同州視察を求めた。20日の時点では電気代を免除する事が確実視されており、21日に大統領が同州を訪問する事も発表された。
なお、同州での広域停電解決は26日の見込み。だが2週間以上続く停電や断水、それに伴って生じる多くの損失や不都合と共に、州民を苦しめ悩ませているのは、新型コロナの感染拡大だ。
同州知事とマカパー市長は先週、バーやレクリエーション施設、劇場などの営業やショーなどのイベント開催を禁ずる条例を発令。停電や断水で大きな損失を受けた商店主らは、コロナによる外出自粛厳密化により、さらなる減収を強いられている。12月6日に延期された市長・市議選の論争点の一つがコロナと電力問題になる事は避けられない状況だ。