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ヒト街点描=没後50周年記念アート?=東洋街に謎の三島由紀夫ポスター

東洋街の街角に突如出現した謎の三島由紀夫ポスター

東洋街の街角に突如出現した謎の三島由紀夫ポスター

 サンパウロ市の地下鉄リベルダーデ駅周辺に三島由紀夫のポスターが21日頃から大量に貼り出されている。ポスターには「春画」との署名印がされているが掲示者の詳細は不明。
 三島由紀夫(1925年~1970年)は戦後の日本文学界を代表する作家の一人。代表作に『金閣寺』『憂国』などがある。晩年は政治活動に傾倒し、自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪れ東部方面総監を監禁。バルコニーでクーデターを促す演説をしたのち、割腹自殺を遂げた。25日にちょうど没後50周年を迎えた。
 ポスターの意図については、「没後50周年の記念アート」や「ブラジルの窮状を憂う何者かが憂国の士の象徴として三島を使った」、「日系人が日系社会を誇る言説を他民族系が暗に批判したもの」などの様々な見方が出ている。(達)