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《ブラジル》経常収支が3カ月連続で黒字計上=10月の黒字は06年以来

 中央銀行が25日、10月の経常収支は3カ月連続の黒字で、同月としては06年以来の黒字となったと同日付アジェンシア・ブラジルが報じた。
 今年の経常収支は4~6月と8~10月に黒字を計上。10月の黒字14億7300万ドルは、06年14億9400万ドルより若干少ない。昨年同月は80億5200万ドルの赤字だった。
 1~10月は75億8800万ドルの赤字で、昨年同期の429億3800万ドルの赤字から大幅に改善。12カ月間の赤字額は国内総生産(GDP)の1・04%相当の153億ドルだった。
 貿易収支は輸出179億5800万ドル、輸入131億4400万ドルで48億1400万ドルの黒字。昨年同月は18億300万ドルの黒字だった。1~10月は415億4千万ドルの黒字(昨年同期324億96万ドル、以下同)だった。

 サービス収支は16億3700万ドルの赤字で、昨年同月の36億5300万ドルより改善。1~10月の赤字は170億4500万ドル(292億4600万ドル)だ。外国旅行の赤字額は昨年同月の10億4400万ドルが1億300万ドルに、今年の累計も昨年同期の98億4500万ドルが21億3200万ドルに減り、サービス収支改善を後押しした。
 一次所得収支の赤字は昨年10月の63億3100万ドルが18億5900万ドルに減少。今年の累積赤字は340億9600万ドル(472億9500万ドル)だ。ドル送金などの二次所得収支黒字額は1億5400万ドル(1億2900万ドル)で、今年は20億1300万ドル(11億600万ドル)の黒字だ。
 経常収支の赤字補填役の外国直接投資は17億9300万ドル(82億2100万ドル)で、今年の累積は319億1400万ドル(576億1500万ドル)、12カ月間の累積額はGDPの2・94%に相当する435億ドルだった。