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《ブラジル》全国市長選の結果予測=サンパウロ市はコーヴァス逃げ切りか=リオ市はパエス返り咲き有力

コーヴァス氏とボウロス氏(Twitter)

 29日の市長選決選投票を目前に控え、注目の都市での世論調査が出た。サンパウロ市では現職のブルーノ・コーヴァス氏(民主社会党・PSDB)がギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)を僅差でリードのまま当日を迎える。27日付現地紙、サイトが報じている。
 ダッタフォーリャは26日、市長選の注目の市の投票日直前の世論調査を発表した。
 サンパウロ市ではコーヴァス氏が47%、ボウロス氏が40%の支持。23日の調査ではコーヴァス氏48%、ボウロス氏40%だったのでほとんど変化なし。有効投票のみの集計だと、コーヴァス氏54%。ボウロス氏46%の計算だ。
 差こそ詰めているものの、回答者のうちで「投票日まで意思を変えない」と答えている人が、コーヴァス氏支持者で83%、ボウロス氏側も87%いる。このままだと、コーヴァス氏が僅差で逃げ切ることになりそうだ。
 リオ市では、エドゥアルド・パエス氏(民主党・DEM)が55%、現職のマルセロ・クリヴェラ氏(共和者・RP)が23%。有効票では70%対30%でクリヴェラ氏が圧勝の見込みだ。回答者のうち9割が、「投票日も意思を変えない」と表明しているだけに、パエス氏の市長返り咲きが有力だ。

 昨日付で封じた、フェイクニュース騒動のあったペルナンブッコ州レシフェでは、マリリア・アラエス氏(労働者党・PT)が43%、ジョアン・カンポス氏(ブラジル社会党・PSB)が40%でマリリア氏がリードをわずかに保った。前日に発表されたイボッピ(ブラジル世論調査・統計機関)の調査では逆転されていた。
 カンポス陣営から「マリリア氏はキリスト教徒を迫害しようとしている」などのフェイクニュースを流されたマリリア氏は26日、選挙放送時間にこの情報が間違いであることを弁明するための放送を行うことを選挙裁判所から認められた。弁明のための選挙放送はグローボ、レデ局で18回ずつ、TVジョルナル、TVクルーベなど3局で17回ずつ、エスタソン局で15回の放送が認められる。
 セアラー州フォルタレーザでは、グローボ局のサイト「G1」のロゴを悪用した世論調査の誤報が流れるトラブルが発生した。その誤報では、カピトン・ヴァギネル氏(社会秩序共和党・PROS)がサルト氏(民主労働党・PDT)に勝っていることになっていた。だが、イボッピが23日付で発表した世論調査ではサルト氏がヴァギネル氏を53%対35%で大きくリードしており、25日発表のダッタフォーリャ調査でも62%対38%となっている。
 リオ・グランデ・ド・スウ州ポルト・アレグレでは、25日発表のイボッピ調査で、セバスチアン・メロ氏(民主運動・MDB)がマヌエラ・ダヴィラ氏(ブラジル共産党・PCDoB)を49%対42%でリードしている。