ホーム | 日系社会ニュース | 外務大臣表彰が23人と1校に=農業、軍、音楽など多分野から

外務大臣表彰が23人と1校に=農業、軍、音楽など多分野から

 日本政府は1日に外務大臣表彰を発表し、ブラジルからは23人と1校が受賞した。外務大臣表彰は,多くの人が国際関係の様々な分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体の功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を周囲にお願いするもの。ブラジルからの受賞者と功績は次の通り。(敬称略)


〈在ブラジル日本国大使館推薦受賞者〉
▽小原彰=元陸軍航空隊司令官=日系人初のブラジル陸軍将軍として日系人の地位向上に大きく寄与した。
〈在サンパウロ日本国総領事館〉
▽永山八郎=サンパウロ日伯援護協会評議員=05年よりサンパウロ日伯援護協会の福祉委員長等の役員を歴任。同協会の福祉施設の経営改善や入居者の待遇改善に尽力した。
▽岡元要一=ブラジル相撲連盟名誉会長=ブラジル相撲連盟と南米相撲連盟、国際相撲連盟にて要職を務め、長年ブラジルにおける相撲の普及に貢献した。
▽上原啓三=宮坂国人財団専務=1998年に宮坂国人財団設立されてから副理事、理事、副会長、専務を務め、長年に亘り当地日系団体の活動を支援し日系社会とブラジル社会の融和に尽力した。
▽花田忠義=中西部日系協会連合会会長=カンピーナス日伯文化協会の役員を歴任し、同地域の日系社会の活性化に貢献した2005年以降、カンピーナス日本祭り実行委員長として貢献した。
▽田中公道=オペラ歌手=聖州でオペラ活動をブラジル人と共演し、日本公演にブラジル人ピアニストを招聘するなど日伯間音楽交流に貢献した。
▽白浜清俊=アグロマキナ・ミナスジェライス社社長=ミナスジェライス州カンブイ市及び周辺地域の農家に対し、ジャガイモを中心とした野菜栽培の技術指導を行い農業分野において地域の経済発展及び雇用の創出に寄与した。
▽安永和教=リンス市農業開発評議員=リンス慈善文化体育協会会長として同地における日本語の普及に貢献した。
▽吉田輝男=サンパウロ州立交響楽団児童合唱団音楽指導者=1968年に同人が「エコ合唱団」を設立し、ブラジルの芸術協会から最優秀児童合唱団の表彰を受賞した。日系・非日系問わずブラジル人の児童に対して声楽指導を行うことで、日伯間の交流と友好親善に大きく貢献した。
▽平田藤義=ブラジル日本商工会議所事務局長=2002年からブラジル日本商工会議所の事務局長を務め、新規会員の勧誘活動や堅実な組織運営等に尽力した。
▽金子謙一=ブラジル日本文化福祉協会美術委員会委員=ブラジル日本文化福祉協会美術委員会の委員等として、長年に亘り日伯両国の美術交流や日系美術界の水準向上に取り組み日伯両国の相互理解の促進に大きな貢献を果たした。
▽マルセロ・マトス・アラウージョ=ジャパン・ハウスサンパウロ前館長=同館館長を務めたほか、サンパウロ州立美術館館長、同州文化長官、伯博物館協会会長等を歴任し日伯両国の交流深化において大きな貢献を果たした。
▽大久保拓司=元サンパウロ日伯援護協会日伯友好病院院長=医師として約30年間に亘り援協の診療所や病院にて勤務し、医療を通じて日系社会及び地域社会の福祉向上に貢献した。
〈在リオデジャネイロ日本国総領事館〉
▽フカサワ・コウジ=リオデジャネイロ州日伯文化体育連盟副理事長兼財務部長=リオ州日伯文化体育連盟及びリオ日系協会において、同連盟副理事長や同協会会長等の要職を歴任し日本文化紹介・スポーツ活動や周年事業等を通じ、日伯の友好親善の促進に貢献した。
▽ミリアン・ニグリ・ダーナ=カルースト・グルベンキアン・アートセンター折り紙講師=様々な折り紙のプロジェクトを通じて日伯文化交流に貢献した。
〈在クリチバ日本国総領事館〉
▽小野・エイゾウ・フェルナンド=元ブラジル労働高等裁判所判事=ブラジル労働裁判所で判事を、そして労働地方裁判所長官を務めた後、日系人初の労働高等裁判所(労働裁判の最高裁に相応)の判事に就任。ブラジル国内における対日イメージの向上に大きく貢献した。
▽カトウ・アントニオ・テルオ=元パラナ州議会議員=パラナヴァイ市長及びパラナ州議会議員として、同州と日本との関係強化に寄与した。
▽廣瀬タダアキ=元ブラジル第四管区連邦高等裁判所長官=日系人初のブラジル連邦判事に就任しブラジル司法界で顕著な実績を残し日系社会の評価向上に寄与した。
▽細川・マリオ・マサオ=マリンガ市議会議長=パラナ州マリンガ市において、市議会議員を、更にマリンガ副市長やマリンガ市長官等の要職を歴任。また、マリンガ文化体育協会役員として同市日本公園の設立を含め、日本文化の普及に尽力した。
 〈在レシフェ日本国総領事館〉
▽伊与田明=元レシフェ日本文化協会会長=同協会の会長やその他の主要役職を歴任し日伯両国の文化交流の促進や友好親善等に多大な貢献した。
▽岩田健一=オヴォス・タマゴ・グループ社社長=同協会の会長やその他の主要役職を歴任した。この間、同協会会館の設立に関し資金援助を含めた多大な支援を行うなど日系人の地位向上等に多大な貢献を果たしてきた。

〈在マナウス日本国総領事館〉
▽フクダ・エリザベッチ・ミチエ=ロライマ日伯協会前会長=同協会を設立し、同州の日本移民や日系家族に関する調査を開始するなど日伯間の相互理解及び友好親善の促進に大きく貢献した。
▽セルジオ・フォンセッカ・ギマランエス=国立アマゾン研究所所長室長=同研究所(INPA)にて、アマゾンの研究・調査プロジェクトを実施する際の各種受け入れ支援など人的交流における相互理解の促進に貢献した。
〈在ベレン領事事務所〉
▽インタージェニウス校=日本人が経営しブラジルが認可する学校法人。幼稚部から高校まで約500人が学んでいる。教育を通じて日本文化の普及及び留学制度の広報に貢献した。