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東西南北

 11月30日にサンパウロ州政府が、コロナウイルス対策としての外出自粛規制強化を発表した。バーやレストランでの人ごみや、買い物の際の入場者数などの課題はこれまでも浮上していたが、6日付アゴラ紙は、サンパウロ市内のバスターミナルで、「人の混雑」「トイレ前の行列」「清掃されていないトイレ」「洗浄用ジェルの不足」など、初歩的な基本事項が守られていない状況を伝えている。同紙が取材したのは、西部バラ・フンダ、北部チエテ、南部ジャバクアラの3カ所だ。いずれも大型バスターミナルで、大型感染も起こりうるだけに、気になる話。人々の行動を規制する以前に、運営する側が基本確認するだけで大きく違うと思うのだが。
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 5日夜、大サンパウロ市圏サンベルナルド・ド・カンポで、車を盗んで逃走中だった強盗の車が、市内を走行中だった他の車に激突。この衝撃で、ぶつけられた車の助手席に乗っていた24歳の女性が死亡。運転していた男性も病院に運ばれ、入院した。2人は同い年の恋人同士だった。強盗は衝突事故後もなお、警察車両に車をぶつけて逃走を試みるも、数メートル先で路肩に衝突。車を降りて逃げようとしたところで逮捕された。解体目的の犯罪者からの金に釣られて車を盗もうとした犯人は、取り返しのつかない事態にまで、自分を追い込んでしまった。
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 6日のサッカーの全国選手権。サンパウロは本拠地モルンビでのスポルチ戦に1―0で勝利。3日のゴイアス戦での勝利で首位に立っていたサンパウロは、2位のアトレチコ・ミネイロが同じ日にインテルナシオナルと引き分けたため、勝ち点差を4に広げた。今季は若手中心の起用が功を奏しており、12年ぶりの優勝が現実味を帯びてきた。