中央銀行が14日、10月の経済活動指数(IBC―Br)は前月比で0・86%成長したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
IBC―Brが前月比で成長するのは6カ月連続だが、成長幅は、5月2・15%、6月5・23%、7月2・42%、8月1・62%、9月1・68%で、第4四半期の経済活動の伸びは縮小傾向といえる。
IBC―Brは毎月、工業、商業、農業、サービス業に税収を加味して算出されるため、地理統計院(IBGE)が算出する国内総生産(GDP)とは異なるが、GDPを先取り予測するための指数とみられている。
10月のIBC―Brは昨年10月比では2・61%のマイナスだった。1~10月の累積は昨年同期比で4・92%のマイナスだった。10月の136・75ポイントは2月の140・07ポイントより低く、新型コロナのパンデミックによる影響からはまだ抜け出しきれていない。直近12カ月間の累積は、前年同期比で3・93%のマイナスだった。
IBC―Brは中銀通貨政策委員会(Copom)が経済基本金利(Selic)を決める際の資料ともなり、毎月発表されるが、IBGEによるGDPは3カ月毎に発表される。
現在の中銀のGDP予測は5%のマイナス成長だが、成長率予測は17日発表予定のインフレに関する四半期報告で修正される可能性がある。
14日発表の経済動向調査「フォーカス」でのGDP成長予測は4・41%のマイナスだった。フォーカスは国内金融機関への聞き取り調査の結果をまとめたものだ。