ホーム | 日系社会ニュース | 日伯散策=日系社会の多様な側面を紹介=ジャパンハウスの新しい試み=期待される恒例化

日伯散策=日系社会の多様な側面を紹介=ジャパンハウスの新しい試み=期待される恒例化

6つのコースのハイライト映像を2時間余にまとめた総集編がこれ(↓)です!

 「この試みに県人会や県連などコミュニティ全体が関わって下さり、大変嬉しく思います」――ジャパン・ハウスのエリック・アレシャンドレ・クルッグ館長はニッパキ紙の取材に対し、そう喜びを表した。日伯外交樹立125周年を記念した企画「カミーニョス・ブラジル・ジャポン」(日伯散策)が6日午前10時からジャパン・ハウス主催で開催され、同サイト(www.japanhousesp.com.br/)や公式ユーチューブ上(www.youtube.com/channel/UCYOtrUAlcPXNeRs5B_4GInA)で中継された。聖市日系社会の様々な側面を、一般社会に分かりやすく紹介する催しとして、今後とも注目されそうなイベントとなった。

 

 日系人の歴史・食・スポーツ・芸術・最新日本文化をテーマにした6つのコースが設定され、それぞれにガイドや語り部が解説を加え、生中継した。
 ユーチューブ上

総司会のブルーナ・アイイソさんと歴史コースを歩いた山井ケンジさん

総司会のブルーナ・アイイソさんと歴史コースを歩いた山井ケンジさん

では女優のブルーナ・アイイソさんが各コースのハイライトを紹介していく総合配信も行われ、同時に7つの中継配信が行われた。

 今年が日伯外交樹立125周年だと知らない人も多く、「周知を図る一歩としてクール」と彼女はプロジェクトを讃え、「来年は是非皆で一緒に歩けるたら」とイベントの恒例化への期待を込めた。
 日伯の歴史を辿る「メモリアス(記憶)ブラジル・ジャポン」コースは、東洋街のニッケイ新聞が入居するビル前から始まり、俳優の山井ケンジさんの先導

食をテーマにしたガストロノミアコースの様子(ニッパキ紙アウドー・シグチ撮影)

食をテーマにしたガストロノミアコースの様子(ニッパキ紙アウドー・シグチ撮影)

で散策した。
 初期の先駆者である水野龍、平野運平、上塚周平、宮崎八郎4氏の胸像等があるラルゴ・ダ・ポルヴォラを通って、ブラジル日本文化福祉協会、佛心寺、広島県人会、山口県人会を巡った。

コースの一例(JH掲載)

コースの一例(JH掲載)

 山井さんは、移民史料館で石川レナト文協会長から「子供の教育を優先するために、当時の親は身を粉にした」という話を聞き、「胸を打たれた」と振り返る。さらに「視聴者の皆さんも日伯の繋がりや、両親・祖父母から受け継いだ多くの事を思い起こしたのでは」とのコメントをよせた。

 その他、文化コースはクルッグ館長、食に関するコースではJH内レストランのシェフ兼オーナーである白石テルマ氏と魂ラーメンで厨房に立つウエハラ・ヒデキ氏がコースを巡った。
 芸術コースでは漫画家のマウリシオ・デ・ソウザの息子マウロ・ソウザ氏、最新の日本文化を伝える「アトゥアリダーデ」にはミュージシャンのリカルド・クルズ氏、スポーツに関するコースでは五輪カヌースラローム選手ペドロ・ダ・シウバ氏らがコースを巡っている。
 各コースやハイライト中継の映像はJHサイトやユーチューブで常時公開中だ。