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《サンパウロ州議会》衆人環視の審議中にセクハラ=同僚女性州議に後ろから抱きつく

問題となった瞬間(twitter)

 サンパウロ州議会で審議中、女性議員が男性議員から体を触られるなどのセクシャル・ハラスメントの被害を受けたことが問題となっている。17、18日付現地紙、サイトが報じている。
 問題の行為は17日午前0時過ぎに本会議場で起きた。イザ・ペナ州議(社会主義自由党・PSOL)が州予算案の投票を行おうとして議長席の正面に立ち、カウエ・マクリス議長と話をしていた際、後ろから近付いてきたフェルナンド・クリー州議(シダダニア)が突然、後ろから両手で抱え込むようにして、彼女のわき腹や胸に触った。驚いたイザ氏は激怒してクリー氏を突き放し、その場で口論となった。
 この件は同僚の州議のSNSでの抗議ですぐに知られた。この瞬間は議会内の防犯カメラで映されており、ネット内だけでなく、テレビのニュース番組でも報じられ、たちまち全国的な話題にもなった。

 イザ氏はこの件を警察に届け、クリー氏を訴えた。イザ氏によると、同氏が議会内でこうしたセクハラを受けるのは頻繁だという。「私や黒人系の女性州議たちは毎日、言葉の上や精神的な嫌がらせや性的暴力を受けている」とし、同様の被害に遭った同僚の女性議員たちの名前も挙げた。
 この件は翌17日の聖州議会でも議題となり、クリー議員が演台に立ち、「気分を悪くしたなら謝るが、親愛の情を表そうとしただけで、わいせつ行為などをしようとしたつもりは断じてない」と疑惑を否定した。
 だが、シダダニアのアルナルド・ジャルジン・サンパウロ州支部長やロベルト・フレイレ党首は今回の件を大いに問題視しており、党内の倫理委員会にかける意向だ。イザ氏が所属するPSOLも、クリー氏の罷免を求めている。
 イザ氏は17日、CNNブラジルにも出演し、自身の被害を訴えた。同州議は議会内での性犯罪対策の代表者でもある。