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《ブラジル》サンタカタリーナ州=豪雨で死者13人と行方不明者8人=避難者多数、危険な状態続く

川の氾濫で河岸の家5軒が流された現場、道路も使い物にならなくなっている(リオ・ド・スル市、18日付G1サイトの記事の一部)

 16日夜から17日未明にかけてブラジル南部のサンタカタリーナ州を襲った集中豪雨の犠牲者が、18日午前11時現在で13人に増えた。
 16~17日の雨は、12時間で12月の平均降水量に達するほどの集中豪雨で、イタジャイ渓谷にあるプレジデンテ・ジェツリオなどで甚大な被害が出た。
 今回の集中豪雨による犠牲者は18日午前11時の段階で13人に達しており、行方不明の人も8人いる。17日午前中の段階では、死者7人、行方不明者22人とされていたから、生存が確認された人もいる事がわかるが、不明者の捜索はまだ続いている。
 18日11時現在の死者はプレジデンテ・ジェツリオ11人、イビラマとリオ・ド・スル各1人で、不明者はプレジデンテ・ジェツリオ7人、リオ・ド・スル1人となっている。
 リオ・ド・スル市の市役所によると、同市の死者はヴァラーダ・サンパウロ区在住の男性、行方不明者は同区在住の女性で、二人とも、17日に濁流にのまれ、流されてしまったという。

 イタジャイ渓谷のプレジデンテ・ジェツリオやイビラマ、リオ・ド・スル、ロントラスの諸市と同州南部のシデロポリスでは、18日午後3時現在もなお、知人や親戚などの家に身を寄せている人が284人、避難所に身を寄せている人が199人いる。
 このような状態の人が最も多いのはプレジデンテ・ジェツリオで、知人宅などに避難している人が147人、避難所にいる人が137人となっている。
 被害がより深刻なのはプレジデンテ・ジェツリオで、土砂崩れのために市内に入る道路が封鎖された。同市では市内を流れる川が氾濫し、濁流が家屋や車を押し流し、道路の陥没なども起きた。川の氾濫や土砂崩れによる土砂や泥は、市内全域に広がっている。同市で行方不明になっている人の内、5人は同じ家族だ。
 イタジャイ渓谷では今後も強い雨が降る可能性があり、大量の雨を吸い込んで緩んだ土壌がさらに緩み、土砂崩れや家屋崩壊などを引き起こす可能性が危惧されている。天候が不安定な状態は少なくとも20日まで続くと見られており、今後とも注意が必要だ。(18日付G1サイトより)