元サンパウロ市市長(2001〜04年)のマルタ・スプリシー氏が、2021年からのブルーノ・コーヴァス市長の第2期市政において、国際関係局長をつとめる見込みとなった。23日付現地紙が報じている。
この役職はサンパウロ市と外国政府の関係を築くための部署で、「私が市長のときに作ったもので、私の政権でもっとも成功したもののひとつ。サンパウロ市は世界的に大きなイベントの舞台として大きく成長した」とマルタ氏は語っている。
マルタ氏は、コーヴァス氏が所属する民主社会党(PSDB)の積年の政敵である労働者党(PT)に33年在籍した。だがジウマ大統領(当時)との関係が思わしくなく、同党を離党して民主運動党(PMDB、現民主運動・MDB)に移籍。PMDB時代の2016年には、上議としてジウマ氏罷免への賛成票も投じていた。
マルタ氏は今年4月に連帯(SD)に移籍したが、その後、サンパウロ市市長選でコーヴァス氏を支持するよう強く懇願。同党がそれを拒み、別の候補を支持することを決めたため離党。所属政党のない状態で、個人的にコーヴァス氏支持のキャンペーンを行い、話題を呼んでいた。