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刊行物=朝蔭12月号

 『朝蔭』12月号(第494号)が発行された。「雑詠 寿和選」「日焼けして夫の天職葡萄作」(山下志げこ)はいわずもがなピニャールの山下治さんのこと。「コロナ禍に静かな会場選挙の日」(前市岡きぬ代)には昨年11月の地方統一選挙の様子が良く表現されている。「六百段金比羅参りは登山並」(大石喜久江)からはブラジル石鎚神社スザノ遥拝所のことを連想させられる。「日本の除夜の鐘聞く真昼かな」(秋山正女)は時差12時間という故郷からの遠さを謳った作品。子供移民の心情を込みこんだ「兵役も選挙も知らぬ老移民」(木原昌靖)など。