サンパウロ州立総合大学(USP)教授や科学史センター理事、ブラジル日本移民史料館館長、サンパウロ人文科学研究所理事長を務めた本山省三(もとやま・しょうぞう)さん(二世)が、1月26日(火)午後8時50分頃、自宅で亡くなった。行年81歳。
夕方昼寝をして起きてこないため、家族が部屋に様子を見に行ったところ、意識の無い状態で発見された。救急車を呼び、緊急搬送されたが病院で死亡が確認された。死因は不明。
葬儀は27日14時に執り行われ、ゲッセマニ・アニャングエラ墓地(Rod. Anhanguera, Km 23.4 Vila Sulina, São Paulo – SP)に16時埋葬された。
本山さんは1940年1月、サンパウロ州ジェトゥリーナ出身。1967年に同大学で物理学を修めた後、1971年に同大学で科学博士の称号を得た。1975年まで東京大学・早稲田大学の大学院にも在学していた。
USPの専任教授として1990年まで教壇に立ち、ラジル科学史学会を1982年創立し、88年まで事務局長を務めた。88年と2009年には科学史センター長をつとめている。研究者としては約200に及ぶ調査論文を表し、32冊の著作を残してきた。
学術界だけでなく、日系社会においても移民史料館館長、人文研理事長など要職を歴任、ポ語版『百年史』3巻目の『戦中戦後編「対立から統合へ」』の共著者も務めた。