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援協60周年記念誌を発刊=伴淳三郎からの手紙も紹介

援協60年史

援協60年史

 サンパウロ日伯援護協会は先ごろ『援協60年史』を発刊した。同刊では多くの写真を取り入れ「読み飽きさせず、一目でわかる」ようヴィジュアル面を重視し、日ポ両語で制作された。「通常は編纂委員会だけで作られるが、多くの人に参加して頂いた」と60年史編纂委員の園田昭憲実行委員長は振り返る。各部署や施設の運営に携わった関係者が過去を振り返る「回想」や今後の目標を語る「展望」で参加している。
 同刊に執筆や写真撮影で協力した松本浩治さん(元サンパウロ新聞次局長)は取材を通し、「内側からみた援協の生の声が聞け、それぞれの人のドラマを感じられました」と振り返る。園田実行委員長も「普段なら表に出ないエピソードが掲載されたいます」と頷く。
 『40年史』『50年史』では、あまり深く取り上げられていなかったチャリティーショー「あゆみの箱」(71年、73年開催)について改めて掲載。当時日本のトップスターで同慈善事業の理事だった伴淳三郎氏の手紙も紹介されている。
 さらに巻頭には日本国在外公館代表に加え、ジョアン・ドリア聖州知事やブルーノ・コーヴァス聖市長も祝辞をよせている。園田実行委員長は「医療は特にブラジル社会に根ざした活動をしているため、コメントを頂いた」と説明する。
 本文はフルカラーで全340ページの大部になった。記念史は非売品で、援護協会の関係者や関係機関に配布する。一般向けにはPDF版が公開される予定だという。