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コロンビア、ドイツも航空便停止=ブラジル人への入国制限増える

ブラジル人への入国規制のある国々について報じる27日付オ・グローボ・サイトの記事の一部

 【既報関連】アマゾナス州マナウス市で感染力がより強いと見られる変異型ウイルスが発見された事や同市での感染拡大が著しい事などを受け、コロンビアが27日、ブラジルとの間の航空便の運航を29日から30日間停止すると発表した。また、ドイツは28日、ポルトガル、英国、南アフリカ、ブラジルからの旅行者の入国を禁ずると発表した。
 これにより、ブラジルとの間の航空便の運航を停止し、入国制限を置いている国はポルトガル、イタリア、ペルー、トルコ、イスラエル、コロンビア、ドイツなどに増えた。ブラジル人やブラジルを経由して入国しようとする旅行者に対して厳しい入国規制を行っている国は、米国や日本など約100カ国に上っている。
 ブラジル人に対する入国規制は空路だけではなく、アルゼンチンは、1月7日までだった国境封鎖を1月末日まで延長。ボリビアやチリは入国3日前まで、エクアドルは10日前までの検査で陰性との証明書の提示を義務付けている。チリの場合は、直前の14日間に英国にいた人の入国も禁じている。

 欧州諸国も、域内の国に住んでいるまたは市民権を持っている場合に限り、ブラジル人やブラジル経由の旅行者の受け入れを認めているが、その場合も、搭乗前の検査で陰性である事を要請。入国後の隔離を義務付けている国も多い。
 米国はバイデン大統領が、ブラジル人やブラジルを経由した旅行者への入国規制を再び強化。日本でも、日本在住の外国人や国外在住の日本人が日本に入国する際は、搭乗の3日前までの検査で陰性である事と、入国後の2週間、自宅かホテルで隔離する事を求めている。
 なお、ブラジルも、感染力の強い変異種が発見された英国やアイルランド、南アフリカからの渡航者に対し、搭乗の3日前までにPCR検査を行い、陰性である事を入国の条件とするなど、規制を強めていたが、26日には、国家衛生監督庁(Anvisa)の進言に基づき、全ての国籍の外国人旅行者に対し、水路、陸路も含む全ルートでの入国を禁ずる方針を明らかにした。(22、27日付G1サイト、27日付オ・グローボ・サイト、25日付メリョーレス・デスチノス・サイト、26、28日付アジェンシア・ブラジルより)