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東西南北

 2月上旬は2週連続で新型コロナの感染者数が減っていたサンパウロ州。ところが、内陸部のアララクアラ市は変異株の市中感染確認で、15日から同州初のロックダウンに入った上、サンパウロ市やカンピーナス市でも変異株や市中感染を確認し、苦しい事態になっている。アララクアラではロックダウン採用後に病床が満杯となり、医療崩壊も起きている。変異株はリオ州内3市でも確認されている。任意休日キャンセルにかけた為政者側の思惑を完全に裏切るカーニバル3密は各地で多発しており、感染急拡大への懸念は膨らむ一方だ。外出規制で生活が苦しくなった上、カーニバルでも羽が伸ばせず、息が詰まるのはわかるが、変異株の拡散だけはなんとしてでも阻止したいところだ。
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 ピアウイ州で15日、13日にナイフで7カ所刺されて殺された女性弁護士イザドラ・サントス・モウロンさん(41)の兄弟のジョアン容疑者が、殺害容疑で逮捕された。警察は当初、イザドラさん宅を訪れ、第一発見者となった女性を疑っていたが、同居していたジョアン容疑者の部屋からは血の付いた衣類と凶器と思しきナイフが見つかっており、ジョアン容疑者と母親が犯行の真相をかく乱させるために虚偽の証言をした疑いがもたれている。
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 16日のダニエル・シルヴェイラ下議の逮捕に関し、世論が二分されている。「最高裁が言論の自由を封じた」と批判した人もいたが、かねてから問題行為の多い同下議。一方で、この日放送の生き残りゲーム形式の人気テレビ番組(グローボ局のリアリティショー)で嫌われ役が去ったのと比較して、「BBBのネゴ・ディ脱落と同じくらいうれしい」と喜ぶ声も目立っていた。