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東西南北

 サンパウロ市で3月1日からの予定となっていた、80~84歳を対象としたコロナワクチンの接種が2月27日から行われることになった。ただし、接種を早めて行うのはパカエンブー・スタジアムをはじめとする、市内5カ所に設けられたドライブスルー接種会場のみで、ほかの保健機関では3月1日からとなる。サンパウロ市では、90歳以上、85~89歳の接種も開始が繰り上げられた。普段、いろいろな予定が遅れるのが当たり前のブラジル社会であることを考えると、このスケジュールの消化ぶりは立派だ。ただ、サンパウロ市は人口1千万人を超える大都市。全市民が年内に接種を終えるにはむしろペースをあげていかなければならない。
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 現在もリオ州ニテロイの軍警特別刑務所に勾留されているダニエル・シルヴェイラ下議に、ブラジル労働党(PTB)のロベルト・ジェフェルソン党首が面会に行き、話題を呼んでいる。同下議の出所後の移籍先としてPTBへと持ちかけるのが目的だったとか。かつて連邦議会のメンサロンを暴露し、同事件で実刑も受けたことで知られるジェフェルソン氏。ただでさえイメージは良くないが、この移籍話はシルヴェイラ氏とPTBにとって良いことなのか。
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 全国選手権が終わったばかりのサッカーだが、27日、ブラジル杯の決勝第1戦、グレミオ対パルメイラス戦がポルト・アレグレで行われる。優勝すれば次回のリベルタドーレス杯進出権が与えられるが、パルメイラスは前回の同杯優勝、グレミオは全国選手権6位で既に出場権を獲得済み。その意味では盛り上がりに欠けてしまうかも。