地理統計院(IBGE)が26日、20年第4四半期の失業率は13・9%で第3四半期の14・6%より低下したが、年間平均は13・5%で、12年の統計開始以降で最悪だったと発表したと同日付現地サイトが報じた。
18年の平均失業率は12・3%、19年は11・9%で、失業率は低下傾向にあったが、昨年はこの動きが途切れた。
昨年は新型コロナのパンデミックで経済活動が低下し、政府の雇用維持政策にも関わらず、失業者が増加。外出自粛令や感染を怖がったりして求職を諦めていた人達が規制緩和や緊急支援金打ち切り後を恐れて求職活動を始めてからは、失業率はさらに上がった。
だが、第4四半期は各種商戦などがあり、感染再燃が顕著になるまでは経済活動が拡大し、輸送を除く各分野で雇用が増加した。具体的な増加幅は、農業3・4%、工業3・1%、建設5・2%、商業5・2%、宿泊と食事6・5%、情報通信5・8%、その他のサービス5・9%、国内サービス6・7%、行政2・9%となっている。
IBGEによると、19年の就労者数は9340万人で過去最高だったが、昨年は730万人減り、8610万人となった。これにより、就労可能な年代で実際に就労していた人の割合は49・4%に低下した。
民間の正規雇用者は260万人(7・8%)減り3060万人、家庭内労働者は19・2%減の510万人になった。自営業者は6・2%(150万人)減り2270万人、民間部門の比正規雇用者は16・5%(190万人)減の970万人となった。他方、雇用主は8・5%減り、400万人となった。