1日、ペトロブラスは今年5度目となるガソリンとディーゼルの値上げを発表した。2週間前の値上げ発表は、ボルソナロ大統領が同公社の総裁交代を求めるきっかけとなったが、1週間余りでの再値上げだ。1日付現地紙が報じている。
1日の発表で、2日からのガソリンの平均価格は、1リットルにつき0・12レアル高の2・60レアル、ディーゼルは同じく0・13レアル高の2・71レアルとなる。この価格は2日より有効となる。
これにより、今年に入ってからの燃料価格は、ガソリンで41・3%、ディーゼルで34・16%の値上がりとなる。
前回の値上げは2月19日に行われたばかりで、そのときはトラックデモが起こるのを恐れたボルソナロ大統領が激怒し、カステロ・ブランコ総裁の更迭を宣言。後任に、軍人でイタイプ・ダム管理公社総裁のジョアキン・シウヴァ・エ・ルナ氏を指名したばかりだった。
その後、ペトロブラスの経営審議会はブランコ総裁更迭やルナ氏承認について話し合い、臨時総会を招集することにした。だがルナ氏は、法が規定する石油・ガス業界での経験その他の「総裁就任の条件」を満たしておらず、総会開催日時や承認の可否は不明だ。ペトロブラス側は少なくとも、現在の任期が終わる今月20日までは、カステロ・ブランコ氏続投のまま日々の活動を進めている。