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東西南北

 6日朝6時頃、サンパウロ市東部カンガイーバ区のドトール・アシス・リベイロ大通りで、アクション映画のスタント(離れ業)もどきの事件が起きた。故障車を回収しようとしていたレッカー車が傾斜させた荷台レールに、猛スピードでBMWが飛び込み、その勢いで宙に飛んだのだ。一瞬で地面に落ち叩きつけられたが、高級車だけあって運転手(27)は無事だった。だがその際、荷台で作業をしていたレッカー車運転手を轢き殺してしまった。元々は、故障車の運転手が保険会社の技師を呼んだが解決できず、技師から呼ばれたレッカー車の運転手が、故障車を荷台に載せるためにワイヤーをかけている最中だった。BMWの運転手は現行犯逮捕されたが、4200レアルを払って保釈された。事故の瞬間はテレビなどでも報道され話題となったが、現実世界では見たくない光景だ。
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 サンパウロ市東部タトゥアペーの救急病院(UPA)の前で6日から苦しんでいた管理職のアントニオ・ピント・ラベロさん(53)の死亡が、8日朝、救急隊員によって確認された。近隣住民によると、ラベロさんは6日の午前中にはうつ伏せになって倒れており、腹部をさするような仕草を見せていたという。以後2日間、UPAの前には長い行列までできていたが、UPAの入り口にいた警備員も含め、誰も手助けをせず、こと切れた。目撃した通行人たちは、「酔っぱらいだと思っていた」「路上生活者だと思っていた」などと語っている。
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 9日のサッカーのリベルタドーレス杯。サントスは、カイッキ(17)、アンジェロ(16)といった10代選手の活躍で、本拠地ヴィラ・ベルミロでのデポルティーヴォ・ララ(ベネズエラ)戦に2―1で勝利した。これで、16日に敵地ベネズエラで行われる次戦で引き分け以上となれば、グループ・リーグへ進出できることになった。